この記事では、畳の上にベッドを置くときの凹み防止(へこみ)のコツについて解説します。和室にベッドを置くときの注意点、和室に合うおしゃれなベッドのご紹介もします。
この記事でわかること
- 畳にベッドを置く時の注意点
- ベッドを畳に置くための凹み防止グッズ4選
- 【畳の凹み予防】ベッドの脚と畳の接地面が広いものを選ぼう
- 【和室に合う】畳を痛めにくいベッド5選
畳の部屋にベッドを置きたいけれど、
凹んでしまわないか心配なんだよね
畳のお部屋でも工夫すればベッドを置くことができるよ!
畳のお部屋であっても便利なベッドを設置して快適に過ごしたいですよね。
最近では洋室のお部屋が主流で、畳のお部屋は少なくなってきましたが、畳のお部屋でもベッドを設置しておしゃれで快適なお部屋に変更することができます!
畳の上にベッドを置く不安を解消して、モダンでおしゃれなお部屋を手に入れましょう!
【どこで買う?】ベッドフレームおすすめメーカー16選。おしゃれな選び方とブランド厳選
畳の上にベッドを置いた跡・凹み防止対策
そもそも、和室といえば日本特有の畳が使用されており、ベッドを使用するという前提のお部屋ではありません。
しかし、寝起きが楽で布団の上げ下ろしが不要であるベッドを置きたいと思う方も多いのではないでしょうか。
ベッドの方が楽チンだよね
畳のお部屋にベッドを置く時の注意点をまとめたよ!
畳のベッドの跡がついて凹む
畳のお部屋にベッドを置くときに一番心配なのが、畳が凹んでしまう点です。
時間が経つにつれて凹み具合もひどくなっていきます。
賃貸物件のお部屋であれば修繕費も気になりますよね。
畳が凹まないように対策をしてから、家具を設置する必要があります。
畳はベッド以外の家具も置くのには気を使うよね…
畳が傷がつきやすいため動かしにくい
畳はい草でできているので、少しの刺激で傷がつきやすいです。
お部屋のレイアウト変更をするときは、注意してベッドを動かす必要があります。
少し引っ張って動かしてみようなんてことはできません。
動かすときは畳をすらないようにしっかり持ち上げて移動させましょう。
動かす必要がないようにしっかりレイアウトを決めてから設置しましょう!
畳は湿気が多くなる
畳の上は湿気が多く、カビが発生しやすくなります。
い草には、空気中の湿気や埃を吸収する高い吸湿能力があります。
そのため、湿度が高い状況が続くとカビが繁殖しやすくなるというわけです。
特に日当たりのあまり良くないお部屋であれば、高温多湿のダニやカビが好む絶好の場所になってしまいます。
ベッドを置くことで風通しが悪くなったり、ベッドの下に埃が溜まったりしてしまうので換気やこまめな掃除をしなくてはいけません。
い草は新しいほど湿気を吸収する力が強いんです。
新しい畳は特に注意してね!
換気とお掃除が重要だね!
経年劣化で凹みやすくなる
畳は経年劣化すると、新しい畳よりも凹みやすくなります。
経年劣化して踏んだ時に凹みやすい感覚があれば、ベッドを置くと跡がついてしまうのは確実です。
畳の寿命は10年〜20年と言われていますので畳の換えどきの可能性もあります。
古い畳は新調するのも一つだね
畳の上にベッドを置く!凹み防止おすすめ4選
ベッドの脚と畳の間に下に何か一つ敷いておくと、畳のへこみやキズを防止します。
ベッドの下全体にマットを敷く方法もありますが、前述した通り、畳の上は湿気が多くカビが発生しやすいためおすすめできません。
そこで、ベッドの脚の部分に敷くことができる凹み防止グッズをご紹介します。
畳 へこみ防止マット
- ベッドのサイズに合わせてサイズのバリエーションが豊富
- 素材はアクリル樹脂塗布不織布フェルト
- ハサミでカットしてサイズ変更も可能
- 色はシンプルなダークグレー
こちらのマットは、フエルトでできています。
創業から100年を超える「たたみのこうひん」の商品です。
老舗の畳屋さんから販売されている商品なので安心のブランドです。
い草 座卓敷き
- 素材は畳のい草100% 縁の部分はポリエチレン・ポリプロピレン
- い草の織り目を互い違いに重ねた三層構造
- 抗カビ加工がされている
- 花瓶敷きなど別の用途でも使用できる
こちらは、い草でできた座卓敷きで、座卓、テーブルの下に敷く用途で販売されているものです。
もちろんベッドやソファなどの家具の下に敷くことも可能で、畳の凹みを軽減します。
和の雰囲気を壊さないデザインでで、花瓶敷きなどの別の用途でも使用できます。
小座布団
- 落ち着いた色でどんな部屋でも合う
- 15cm×15smの小さくかわいいデザイン
いかにも和室の座布団のような和柄やフサを付けないことで、シンプルでどんな部屋にもなじむデザイン。
落ち着いた色は和室にも洋室にも合うのでフローリングの傷防止にも使えます。
コルクマット
- 通気性がよく、ダニを防ぐ効果がある
- 汚れた場合、水で洗い流せる
- 必要な大きさにカットできる
- 音や振動も低減する
コルクマットは、ネットや近くのホームセンターなどでも手軽に購入できる便利なアイテム。
コルクにはダニを防ぐ効果があるので、畳には相性抜群です。
必要な大きさにカットして使用することも可能。
ベッドの下全体に敷いてしまうと、通気性が悪くなってしまうので、脚の下にだけに使用することをおすすめします。
畳の上に置けるへこみ防止ベッドの選び方
ベッドの脚と畳の接地面が広いタイプのベッドを選びましょう。
畳にかかる圧力が分散されます。
脚の多いベッド
脚の多いベッドを選ぶと、それだけ畳にかかる圧力が分散されます。
さらに、脚が太いタイプを選ぶと畳との接地面が広くなり凹みを軽減できます。
脚が多いタイプは安定感もあるので安心だね
フレームが床につくベッド
フレーム全体が床につくタイプも畳とベッドの接地面が広くなります。
また、ベッド全体が床につくタイプであれば、さらに安心です。
ベッド全体が床に接地しているタイプは
ベッドの下を掃除する手間も省けますよ。
畳の上に置けるベッドフレームおすすめ5選
畳の和室に合うベッド5選をご紹介します。
畳の和室に合うベッドの選定条件
- 「和」の雰囲気に合う自然な素材・色合い
- 風通しの良いすのこベッド
- 和室に合う低めのベッド
- ベッドの脚が畳を痛めにくい
畳ベッド|ネルコ
- 北欧天然木に畳の付いたベッドフレーム
- 縁のない畳がモダンな雰囲気にも合う
ナチュラルなカラーでどんなお部屋にもピッタリな畳ベッド。
JIS規格の耐荷重検査で、静止耐荷重150kgを認めた抜群の安定感です。
畳ベッドの上に、敷布団を乗せて使えばベッドに変身します。
布団を敷いていないときは、くつろぎスペースとしても利用可能。
まさに、和のイメージにそのものなのでお部屋にマッチすること間違いなしです。
棚付きすのこローベッド Senttele セントル|RASIK(ラシク)
- 低床でお部屋に開放感を与える
- ヘッドボードに棚とコンセントが付いていて便利
こちらのベッドは低床がオシャレな、棚付きのすのこローベッドです。
視線が下がることで解放感をもたらします。
ヘッドボードの棚には前板がついているので、物が落下しにくくなっています。
カラーはブラウン・ナチュラル・グレージュ・ブラック・ホワイトの5色。
部屋の雰囲気に合わせてセレクトできます。
すのこベッド ロータイプ|LOWYA
- マットレスを上に置くタイプのベッドなので、マットレスを選ぶ選択肢が広い
- 3本の脚がベッド全体を支える
- 脚裏には、傷を防止するフエルト付き
こちらは、北欧テイストのすのこベッドです。
北欧テイストのナチュラルな木の風合いは和室にもよくなじみます。
ベッドの高さはロースタイルですが、湿気を逃す高さに設定されています。
脚裏には、傷を防止するフエルトがついているので畳を傷つけず安心。
ナチュラルな木目調がおしゃれなベッドです。
宮付きすのこベッド USB+コンセント付き|モダンデコ
- フィンランド産の天然パイン無垢材使用
- ヘッドボードにスマホ・タブレットスタンド付き
- コンセント、USBポートが付いている
- ベッドの高さが3段階調節できる
こちらのベッドは、天然のパイン無垢材を使用したナチュラルなデザイン。
パイン材は木の温もりや香りが感じられ、経年による色の変化も楽しめる素材です。
便利なヘッドボードには、スマホやタウレットを立てて使用できるように固定用の溝がついています。
また、コンセント、USBポートもついており便利な機能満載!
寝る前のリラックスタイムが充実しそうです。
DIYパレットベッド|ネルコ
- 木製パレットのベッドフレームが自分で作れるキット
- すのこベッドのように湿気を逃がしてくれる
- ワックスで塗装したり、隙間に収納ケースを入れたりアレンジが楽しめる
こちらのベッドはめずらしく、木製パレットのベッドフレームがDIYできるキットです。
倉庫などで使われているパレットをベッドフレームに利用するという、おもしろいアイデアから生まれました。
パレットの上にジャストサイズのマットを設置しても良いですが、サイズ違いのマットを設置してもおしゃれです。
別売りの正方形パレットが別売りされており、ヘッドボードやサイドテーブルを作ることも。
DIY好きの方は自分好みのベッドにアレンジが楽しめます。
他にはない個性的なお部屋作りができること間違いなしです!
畳の上にベッドを置くメリット・デメリット
畳の上にベッドを置くデメリットは以下の3つです。
- 畳が凹む
- ベッドを移動しにくい
- ダニやカビが発生しやすい
デメリット編
畳が凹む
畳はフローリングに比べて、ベッドの重みで凹みやすい特徴があります。畳に使われているイグサは性質上、上からの圧力に弱く、反発力も強くありません。
ベッドの重さが10kg程度でも、寝ている人の重さが加わると、ベッドの脚にはかなりの重さがかかります。
ベッドの重さ10kg、寝ている人の体重を50kgとすると、
脚が4本の場合:1本あたり15kgの重さ
脚が6本の場合:1本あたり10kgの重さ
足の数が多いほど重みが分散されることが分かります。ベッドの脚を通じて、畳にかかる重みも分散されています。
またベッドの脚が細ければ細いほど、重さが集中します。その例を見てみましょう。
例)鉄アレイと座布団が接しているところをベッドの脚だと思ってください。座布団に鉄アレイの広い面を押し付けたとき(間に板を挟んで、広い面を作りました)と面積の小さい面を押し付けたときでは、凹む度合いが違いますよね?
鉄アレイが、座布団に接する面積が小さければ小さいほど、力が集中して加わっているのが確認できます。
別の例をあげると、普通の靴に踏まれるより、ハイヒールで踏まれる方が痛いですよね。
ベッドを移動しにくい
畳は滑りにくいので、ベッドを完全に持ち上げないと移動は困難です。
摩擦の少ないフローリングなら、滑りやすいのでベッドの片側の脚2本を持ち上げると、滑らせながら移動ができます。
しかし畳の場合、同じように動かそうとしても摩擦がかかり、無理に動かそうとすると、下手をすると畳を傷つけてしまいます。
ダニやカビが発生しやすい
マットレスが畳に接するタイプの場合、カビが発生しやすいという問題があります。
畳の素材であるイグサの長所は、湿度を吸収したり、放出してくれるところです。このイグサの機能によって湿度が高い夏は涼しく、冬は適度な暖かさを保ちます。
しかし、畳の表面がマットレスで覆われていたり、部屋の湿度が高い場合、湿気を放出できず湿ったままに。
ほどよい温度と湿気によって、カビやダニが発生しやすくなるわけです。
メリット編
畳の上にベッドを置くメリットは以下の3つです。
- 床との距離が遠いので埃を吸いにくい
- 底冷えしにくい
- 布団を上げ下ろししなくてよい
床との距離が遠いので埃を吸いにくい
布団で寝る場合、床にある埃との距離が近くなるので埃を吸いやすいという問題があります。
畳は、イグサを編み込んで作られていて、隙間ができるので埃がつまりやすいです。
ベッドで寝る場合は、床から距離が取れるので埃を吸いにくく、衛生的です。
底冷えしにくい
畳から高く離れた位置で寝るため、床下からの冷えた風を受けにくいです。
通気性をよくするため、床下には通気口があります。畳の下には荒板といって、わざと隙間を作った板が並べられているので 床下からの冷たい風を特に冬は感じやすいのです。
また冷たい空気は下に、暖かい空気は上に移ることも寒さを感じやすい理由の1つです。
ベッドを使うと、冷気を避けて眠れるというわけです。
布団を上げ下ろししなくてよい
和室で布団を使う場合、毎日、必ず押し入れなどに片づけなければなりません。
人は寝ている間に200mlほど水分を放出しているので起床後、布団は湿った状態に。この湿った布団を畳の上に置いたままにしておくと、水分が畳に移ってしまいます。
畳にも水分を放出する機能がありますが、布団に覆われたままでは湿気は解消されないのでダニやカビが発生しやすいのです。
ベッドであれば、敷きっぱなしであっても畳との間に空間があるので、人の汗によって畳が傷むことを防げます。
畳の上にベッドを置くための対策・下準備
畳の凹み対策を3つ紹介します。
- 接地面の広いベッド
- 保護マットは素材が重要
- ひきづらない
設置面の広いベッド
ベッドの脚が少ないほど、1つの脚にかかる重みは大きくなり、ベッドの脚の面積が小さいほど、ピンポイントで重みが伝わり、畳の凹みに繋がります。
鉄アレイを1つの点で支えたとき、クッションにつく跡が深くなっていることが分かります。
間に板を挟んで、クッションと接する面積を大きくすると、このように凹みがほとんど無い状態に。鉄アレイをベッドの脚と置き換えてみましょう。
足が太いベッドやフレーム全体で支えるベッドを選ぶと、上の例のように畳と接する面積を大きくできるので、かかる重みが分散されて、畳を凹ませずにすみます。
保護マットは素材が重要
畳を凹みや傷から守るために、保護マットを敷きましょう。
ゴム片やジョイントマットが100均やホームセンターで手軽に揃います。ベッドの脚の大きさ以上のものを選びましょう。
マットの素材は、カビやダニが発生しにくいウッドやコルクカーペットがおすすめです。
ひきづらない
配置替えのときに、ついつい引きづるように押しづらしてしまうことも。
フローリングであれば、摩擦が弱いのである程度滑ってくれますが、摩擦が強い畳の場合、同じように移動しようとしても畳を傷つけてしまいます。
一度傷がつくと、畳は修復が難しいので、配置を決めたら動かさないようにしましょう。万が一動かす場合は、畳の目に沿って動かすと、傷がつく可能性を減らしてくれます。
畳の上にベッドを置く際のダニ・カビ対策
ここからはカビ・ダニ対策を3つ紹介します。
- マットレスを定期的に干す
- 絨毯・カーペットはなるべく敷かない
- ダニの繁殖を防ぐアイテムを使う
マットレスを定期的に干す
人は寝ているときに、200mlほど汗をかくということをお伝えしました。
人の身体は間接的に、マットレスと接しているので、寝汗がマットレスに移ることは避けられません。
そのためカビやダニが、繁殖しないように風通しの良いところに立てかけて、影干ししましょう。日干しが可能なマットレスもありますが、影干しが基本です。
絨毯・カーペットはなるべく敷かない
絨毯やカーペットは、通気性が悪く湿気がこもりやすいので、保護マットには向いていません。
どうしても敷く場合は、通気性が良く、毛足が短い防ダニ加工のものを選びましょう。
また部屋の換気と、定期的に絨毯を干すことが大切です。絨毯を干すと同時に湿気がこもらないように、畳を乾燥させることを意識しましょう。
ダニの繁殖を防ぐアイテムを使う
ダニの繁殖を防ぐアイテムを2つ紹介します。
- ベッドパッド
- マットレスプロテクター
ベッドパッドは、寝心地を良くするために中に綿が入ったキルティング素材でできています。
マットレスの上にかけて使用することで、マットレスに直接汗が吸収することを防いでくれます。丸洗いできるものを選ぶとお掃除の手間も少なくすみます。
マットレスプロテクターは、マットレスを包んで使います。
防水、防ダニ、防カビ用途に特化した素材で作られているので、マットレスを干す頻度を減らすことができます。
仕事が忙しく、マットレスを干す時間がない方にはマストアイテムです。敷く順番は上から、ベッドシーツ、ベッドパッド、マットレスプロテクター、マットレスです。
まとめ:畳の上にベッド?凹み防止対策グッズ
今回の記事では、畳の上にベッドを置く際の凹み対策と、和室におすすめなベッドをご紹介しました。
畳にベッドを置くとどうしても凹んでしまうので気をつかってしまいますが、工夫しだいでは凹みを軽減できます。
ベッドの方が便利だから工夫して置きたいね
和室の雰囲気に合うベッドはたくさんあるからね!
ベッドは洋室だけのものではありません。
畳が凹みにくい工夫をして、おしゃれで快適なお部屋づくりを楽しんでくださいね。
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