この記事では、腰痛に良いマットレスについてまとめています。
腰痛とマットレスの関係性や、選び方のポイントなどをわかりやすく解説しています。
高密度でへたりにくいものや、コンパクトに収納できる3つ折りタイプなども含めて、腰痛改善におすすめのマットレスを厳選して5つ紹介しています。
腰の痛みが原因で熟睡できない、寝て朝起きると腰が痛くて辛いなど、腰痛による睡眠のお悩みを抱えている方は少なくありません。
そんな方におすすめなのが、腰痛対策マットレスです。
でも、腰痛に良いマットレスの選び方が分からない・・・。
腰痛に良いマットレスの選び方や、おすすめのマットレスを紹介するから安心して!
腰痛に良いマットレスを選ぶ際は押さえておくべきポイントがあります。間違ったマットレス選びをすると腰痛を悪化させることがあるため注意が必要です。
この記事では、腰痛に良いマットレスの選び方と、おすすめのマットレスについて紹介します。
【どこで買う?】腰痛マットレスおすすめランキング16選!口コミ・評判から選ぶ
【腰痛が治った?】マットレスおすすめ5選。失敗しない効果的な選び方
腰痛に良いマットレスを選ぶ為の基礎知識
マットレスを変えることは腰痛対策に効果的ですが、マットレスを変えただけで全ての腰痛が治るわけではありません。
ただ、腰痛の原因にはいろいろな要因があり、その中の一つにマットレスが身体に合っていないというケースがあります。
具体的に、マットレスと腰痛の関連性や、逆に腰痛の原因となってしまうマットレスの特徴についてご説明します。
腰痛とマットレスの関係性
そもそも、マットレスが腰痛の原因ってどういうことなの?
一般的な睡眠時に引き起こされる腰痛の原因としては、
①「寝返りが上手く打てず、血流が悪くなっている」
②「寝ている時の圧力が、肩や腰回りなど突出した部分に集中しやすい」
この2点が考えられます。
寝ている時は起きている時よりも動きは少ないです。長時間同じ姿勢で寝ることで、体の同じ部分ばかりに体重がかかり続けます。その結果、血行不良によって筋肉が凝ってしまい、腰痛を引き起こしてしまいます。
参照:MEDIAID公式オンラインショップ|寝起きに腰が痛くなるのはなぜ?
特にマットレスの硬さが身体に合っていないと、寝返りがうまく打てないだけではなく、寝姿勢が崩れ負荷が一箇所に集中しやすくなります。
不適切な堅さや形をしている寝具を使っていると、背中の一部分に強い力がかかります。背中にかかった力は背骨に伝わり、寝ている間中背骨を押し続けます。そのせいで背骨がだんだんとゆがみ、朝起きたときにはゆがみを痛みとして感じます。
参照:EPARKくすりの窓口|【医師解説】寝起きの腰痛がひどい…考えられる原因とおすすめの市販薬6選
体に合っていないマットレスを使用していると、寝ている間に腰が反ってしまい、痛みの原因になるんです。
腰痛持ちに良くないマットレス
では、腰痛を引き起こしてしまうかもしれないマットレスとはどんなマットレスなのでしょうか。
- 柔らかすぎるマットレス
- 身体に合っていない硬さのマットレス
- 厚さが不十分なマットレス
1番重要なのは硬さです。
これは柔らかすぎても、硬すぎてもいけません。
- 柔らかすぎる場合…身体が沈み込みすぎて、寝返りが打てない。「く」の時の寝姿勢になる
- 硬すぎる場合…肩や腰部分が浮いてしまい、こわばってしまう。負荷が集中してしまう。
また、厚さが不十分な場合、底付き感を感じやすく、身体の痛みに繋がってしまいます。
腰痛に良いマットレスの効果的な選び方
腰痛対策には寝返りがしやすく体圧分散性に優れ、理想の寝姿勢を保てるマットレスを選ぶのがポイントだとお伝えしました。
口コミなどを見ていても「マットレスで腰痛が治った!」というのも見かけたりしますよね。
しかし、どんなに腰痛対策として有名なマットレスでも万人に合うマットレスは存在しません。
ここからは、自分にあったマットレスの選び方のポイントを紹介します。
体重にあった硬さを選ぶ
腰痛対策には、自分の体重に応じた硬さのマットレスを選ぶのが重要なポイントです。
柔らかすぎるマットレスは体が沈み込みやすく、スムーズな寝返りができないことで腰痛悪化の原因にもなることも。
また、硬すぎるマットレスだと腰や肩に余計な負荷がかかりやすく、腰痛の原因にもなります。
体重別におすすめのマットレスの硬さは以下の通りです。
体重 | ニュートン値 | 硬さ |
50㎏以下 | 100~140N | 柔らかめ |
50㎏~80㎏ | 150N~170N | 普通 |
80㎏以上 | 180N~200N | 硬め |
実際にはマットレスの構造によって、N値よりも硬い/柔らかく感じることもあります。心配な人はお試し期間などがあるものを選ぶと安心です。
マットレスの素材で選ぶ
マットレスには様々な種類があり、素材の違いによって寝心地が大きく変わります。
タイプ | 素材 | 反発力 | 寝心地 | 特徴 |
ノンコイルタイプ | 低反発ウレタン | 低反発 | 柔らかめ | 包み込まれるような寝心地 |
ノンコイルタイプ | 高反発ウレタン | 高反発 | 適度な硬さ | 反発力が高い |
コイルタイプ | ボンネルコイル | 高反発 | 硬め | 寝返りがしやすい |
コイルタイプ | ポケットコイル | 高反発 | やや柔らかめ | 体圧分散性が高い |
低反発ウレタンは体にフィットしやすい柔らかめの寝心地のため、体に負荷がかかりにくいです。
一方で、沈み込みすぎて寝返りがうまくできないというデメリットも。
高反発ウレタンは適度な硬さと反発力の高さによってスムーズな寝返りをサポート。安定した寝心地の良さを体感できます。
そのため、腰痛対策として選ぶのであれば低反発よりも高反発ウレタンがおすすめです。
低反発と高反発の二層構造マットレスは、双方のいいとこ取りができ最もおすすめ!
柔らかい感触で体に負担がかかりにくい低反発と、スムーズな寝返りをサポートする高反発によって腰の痛みを軽減してくれますよ。
ボンネルコイルマットレスはしっかりとした硬さがあるため、体重が重めの方でも体が沈み込みすぎて腰を痛める心配もありません。
ポケットコイルマットレスは、ボンネルコイルに比べるとやや柔らかめ。
一つ一つのコイルが独立しているため、身体にフィットしやすく、体圧分散性が高いのが特徴です。
コイルマットレスはどちらも腰痛対策には向いていますが、体重が重めの人はボンネル、それ以外の方はポケットコイルのほうがおすすめです。
10㎝以上の厚さを選ぶ
マットレスに十分な厚さがないと寝ている時に底つき感が出てしまい、腰痛悪化の原因にもなります。
10㎝以上の十分な厚みがあるマットレスなら底つき感がないため、腰を痛める心配もありません。
底つき感を出さないためには厚さ10㎝以上のマットレスを選ぶようにしましょう。
耐久性の高さで選ぶ
腰痛に良いマットレスを選ぶ際は、耐久性が高くへたりにくいものを選びましょう。
耐久性が低いマットレスはすぐにへたってしまい長持ちしません。また、へたった状態のマットレスを使っていると寝姿勢がくずれ、腰痛が悪化する可能性があります。
マットレスの耐久性に関係してくるのが「密度(D)」と「復元率」です。
密度
単位はDで表され、25Dや30Dなどと表記されています。
当然ながら密度が高いほうが耐久性は高くなります。
- 25D前後…3~5年程度
- 30D前後…5~8年程度
- 40D前後…10年以上
復元率
復元率は「JIS K 6400-4」という圧縮試験の結果、出される数値です。
8万回の圧縮に対して何%へたるかということです。
例:1日に25回寝返りをした場合…
25回×365日=9125回
8万回÷9125回≒8.7年
復元率98%ということは8年間で2%しかへたらないという計算になります。
復元率の求め方
一辺が50mm以上の正方形で厚さが20mm以上のフォームを試験片とし、厚さの50%の距離を1分間に60回の速さで繰り返し8万回圧縮した後、30分間室温に放置して試験片の厚さを測定し、繰り返し圧縮残留ひずみ率(%)を算出します。この数値を100から差し引いた数値(%)をもって復元率とします。
引用:日本ウレタン工業協会
もちろん、密度や復元率から導き出される耐久性はあくまでもデータ上の数字でしかありません。
ただ、これらの数値が高いものほど耐久性に優れ、長く使えるマットレスといえるでしょう。
耐久性が高いと長く使用できるから、頻繁にマットレスを買い替える必要もないね!
使い方や環境によっても変わってくるので、ローテーションをしたり、湿気対策を行ったりしましょう。
腰痛に良い高反発マットレスを選ぶ際の注意点
腰痛改善に良いマットレスの選び方をご説明しましたが、中でも高反発マットレスが特におすすめです。
高反発マットレスとは、ある程度の硬さと反発力があるウレタンマットレスのことを指します。
高反発マットレスのメリット
- 寝返りがしやすい
- 正しい寝姿勢をキープしてくれる
- 体圧分散に優れている
寝返りがしやすい
人は寝ている間に20~30回の寝返りを打つと言われています。
寝返りをすることで、睡眠中の血行の流れを良くしてくれ、身体のコリや歪みを改善してくれる効果があります。
ただし、マットレスが柔らかすぎる場合や筋力が弱い方の場合、上手く寝返りができないということも。
高反発マットレスは、適度な反発力でその寝返りをサポートしてくれるので、余計な力を使うこともなく筋肉をしっかりと休ませることができるのです。
正しい寝姿勢をキープしてくれる
正しい寝姿勢とは、一般的に真っ直ぐ立った時の姿勢のまま横になった状態が良いとされています。
先にご説明したように、柔らかすぎても硬すぎても、寝姿勢は崩れてしまいます。
適度な硬さがあることで、マットレスは身体にフィットし、寝具と身体の隙間を埋めてくれます。
そうすることで肩や腰回りなど、身体の凸凹したところにのみ力がかかってしまうことがなくリラックスして眠ることができます。
体圧分散に優れている
体圧分散とは、身体の体重・体圧をマットレス全体で均等に分散してくれることをいいます。
寝姿勢の話とも関連してきますが、マットレスと身体が密着しているときに体圧分散性が高まります。
さらに言うと、肩や腰部分、どの部分も均等に重さを受け止めてくれるマットレスがおすすめ。
最近では、ウレタンの表面が凸凹にカットされたものなども増え、より身体にフィットするように工夫された構造のものが増えてきています。
ただし、体圧分散に優れているだけで寝心地がよくなるわけではありません。
例えば低反発マットレスも身体にはフィットしますが、体重によっては沈み込みすぎ寝返りが打ちづらい上に、通気性もあまりよくありません。
その他にも寝返りのしやすさとかも兼ね備えている点において、低反発より高反発マットレスがおすすめなんですよ。
厳選!腰痛に良いマットレスおすすめ5選
ここからは、腰痛に良いマットレスを5つに厳選して紹介します。
【5~10万円】エアウィーヴ
有名ホテルや旅館でも使用されているエアウィーヴマットレス。
硬すぎず、柔らかすぎない絶妙な硬さのため体が沈み込みすぎず、睡眠時も理想的な寝姿勢を保てます。
また、ファイバー素材は体を押し返す力が強いため、腰に負担をかけず楽な寝返りが可能です。
中材は丸洗いも可能なため、衛生的に使えるのも嬉しいですね。
中材は通気性が良いエアファイバーのため、夏は蒸れにくく、冬は暖かく一年を通して快適に使えます。
【折りたたみ!】腰痛マットレスおすすめ6選!三つ折りタイプは痛い?デメリット
【3~5万円】モットン
腰痛マットレスとして人気のモットンマットレスは優れた体圧分散性によって自然な寝返りをサポートしてくれます。
体への負担を分散して腰にかかる負荷を軽減してくれるため、腰痛対策におすすめです。
また、体重に応じてソフト(140N)、レギュラー(170N)、ハード(280N)の3種類から好みの硬さを選べる点もポイントです。
公式サイトでは90日間の返品・返金保証もあるので、ネットで買うのが不安という人にもおすすめです。
【腰痛対策】モットンのデメリット5つ!マットレスの口コミ悪評判は?
【3~5万円】雲のやすらぎプレミアム
雲のやすらぎプレミアムは5層構造の高反発ウレタンマットレスで、包み込まれるような寝心地の良さが特徴です。
マットレスの厚さが17㎝と十分な厚みがあることから底つきの心配もなく、腰への負担もかかりません。
また、独自の体圧分散製法を取り入れており、絶妙なフィット感でマットレスと身体の隙間を埋めてくれます。
厚みがある分、柔らかさと硬さがちょうどいい構造になっているのがおすすめ!
雲のやすらぎプレミアムの評判と真相!腰痛マットレスの口コミとデメリット!
【3万円以下】エムリリー 優反発 マットレス
低反発でも高反発でもない優しい反発力が特徴の独自素材、「優反発」を使用しているエムリリー優反発マットレス。
適度な硬さで体にフィットしやすいだけでなく、優しい反発力で理想的な寝姿勢を実現し、腰への負担が軽減できます。
また硬すぎることがないため、横向き寝で寝た際にも肩への負担が少なく、肩こり対策も期待できます。
復元率は99.5%とへたりにくい上に、購入後は3年間の品質保証がついているので長く使うことができます。
マットレスの厚さは5㎝、8㎝、11㎝から選べますが、腰痛対策には腰への負担がかかりにくい十分な厚さの11㎝がおすすめです。
【口コミは?】エムリリーマットレス評判まとめ。優反発・8cmどれがいい?
【3万円以下】エコラテエリート
コスパの良さと品質の良さで人気の高いエコラテエリートマットレス。
上面の凸凹層が点で体を支えて腰への負担を軽減。
点で支えてくれるため、体圧分散性が高い上に、特殊なプロファイル加工により身体へもしっかりフィット。
下面はハード素材で下からしっかりと体を支えてくれます。
厚さは3種類、トッパー(5cm)・三つ折り(10cm)・1枚もの(14cm)の3種類ありますが、腰痛対策には10㎝か14㎝タイプがおすすめです。
14㎝タイプなら2万円台、10㎝タイプなら2万円以下!お手頃価格でお財布にも優しいね。
【実際どう!】エコラテエリートの評判まとめ!篠原化学マットレスの口コミは?
まとめ:腰痛に良いマットレスのおすすめ5選
今回は、腰痛に良いマットレスと選び方について紹介しました。腰痛に良いマットレスの選び方のポイントは以下の通りです。
- 体重や体格に合ったマットレスを選ぶ
- 体圧分散性に優れている
- 反発力・耐久性が高い
- 十分な厚みがある
ここで紹介したことを参考に、あなたに合ったマットレスを探してください。
【どこで買う?】腰痛マットレスおすすめランキング16選!口コミ・評判から選ぶ
【腰痛が治った?】マットレスおすすめ5選。失敗しない効果的な選び方
【腰痛マットレスおすすめ6選】安い!コスパ良好で失敗しない選び方
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